多収米部会全体研修会

営農ニュース

今年度新たに3品種試験栽培で多収米の可能性探る

JA福井基幹支店多収米部会

企業との契約栽培に取り組む当JA福井基幹支店の多収米部会は3月18日、2022年度の全体研修会を同基幹支店で開きました。

 

主に栽培するのは住友化学株式会社の中生品種「つくばSD1号」と豊田通商株式会社の晩生品種「しきゆたか」の2品種で、企業が全量買い取りし、外食や中食に向けて販売する契約栽培。安定的な売り先を確保しているため、コシヒカリなどの従来品種と組み合わせて栽培することで、農作業負担を分散しながら農家所得向上と安定化を図っています。

 

この日、部会員をはじめ、福井農林総合事務所、住友化学株式会社や豊田通商株式会社の担当者、JAの営農指導員・TACをはじめとする担当職員など約60人が集まり、2021年度の多収米栽培実績と2022年度の計画を確認しました。

 

はじめに、今年度の役員改選で選出された多収米部会の渡辺重紀部会長が「今年度は地域性を見ながら新たな品種の見極めを行いたい。皆さんとともに汗を流し、またJAの営農指導員の皆さんに協力いただきながら、多収米の特性を活かして、さらなる収量増と品質向上を目指していきたい」と参加者に向けて挨拶しました。その後、住友化学と豊田通商が、昨年の栽培データをもとに収量増に向けた品種ごとの栽培ポイントを説明。また、2022年度から試験的に取り組む新たな3品種についてもそれぞれ紹介がありました。

 

JA福井基幹支店営農指導課の担当者は「コロナ禍の影響を受け、米の情勢も厳しい状況が続いているが、今後も安定的な収量と高い品質を維持していくことが重要。全農系の新たな品種の試験栽培にも取り組みながら、各地域性に合ったやり方を探っていきたい。生産者とJA、連携する企業と三位一体となって取り組みを継続し、持続性の高い農業の構築を目指していく」と話していました。

参加者に向けて挨拶するJA福井基幹支店多収米部会の渡辺重紀新部会長

参加者に向けて挨拶するJA福井基幹支店多収米部会の渡辺重紀新部会長