福井市佐野町に大規模園芸ハウス完成

施設情報

周年栽培しキュウリ産地拡大を目指す

当JAは、3月29日、大規模園芸ハウスの竣工式を福井市佐野町で開きました。

 

環境制御型の大型ハウス建設は、合併後初めて。JAは、同地区のキュウリ産地拡大や水耕栽培を取り入れた生産拡大を目的に、企業的経営を目指す農業者を支援するため、大規模ハウスのリース事業を実施。

 

JA福井基幹支店キュウリ専門部会の部会長でもあり、淺川剛さんが代表取締役を務める会社「Ace corporation株式会社」が管理運営を行います。

キュウリの栽培に挑戦する淺川剛さん

キュウリの栽培に挑戦する淺川剛さん

9連棟の鉄骨ハウスの面積は50㌃で、冷暖房装置と環境制御装置で温湿度を自動で管理。土を使わずに、肥料を水に溶かした液(培養液)を用いて栽培する「養液栽培」に取り組みます。

 

この栽培方法を取り入れることで周年栽培が可能になり、既存の栽培で収穫できる量の約3倍の収穫が可能になる予定です。

 

栽培品種は暑さに強い「超・彩軌(ちょう・さいき)」。栽培株数は最大1万8千本で、年間収量200㌧を目指すという淺川さんは、「高齢化などにより面積や収量が減少傾向にあったキュウリ産地を継続していくため、大規模ハウスでの栽培にチャレンジした。佐野のキュウリをもっとたくさんの人に知ってもらい、また、若者の農業へのイメージアップに繋げたい」と話しました。

栽培するキュウリの苗(品種=超彩軌)

栽培するキュウリの苗(品種=超彩軌)

開かれた竣工式には、JAの寺井敏高副組合長などのJA役職員などの関係者約20人が参加。

 

神事の後、寺井副組合長は、「生産者の所得向上と、園芸産地の再構築と販売力の向上を目的に、大規模園芸ハウスの施設整備をした。福井県内の消費拡大はもとより、県外主要消費地への出荷拡大といった、今までにない市場流通販売戦略を進めていきたい」と挨拶しました。

竣工式の神事のようす

竣工式の神事のようす