秋作「越前レタス」目ぞろえ会開催

営農ニュース

県内唯一の産地 朝取り直送システム構築で他県産と差別化図る

  丹生地区は10月16日、水田園芸品目の主力品目に位置付ける秋作「越前レタス」の目ぞろえ会を真空予令施設(福井市清水杉谷町)で行いました。生産者、市場、販売先バイヤー関係者ら25人が参加しJA担当者が出荷体制と規格、収穫時の注意点を説明しました。今年は9月上旬の定植後、好天に恵まれ玉太り、葉の詰まりが良く上々の出来となりました。

 秋作レタスを本格的に栽培して5年目。JAでは水稲収穫後の10月に収穫できることや収益性の高い農業を目指す有力な品目として新規栽培農家の掘り起こしと栽培技術支援を強化しています。県内唯一のレタスの産地を活かし他県産と差別化を図るため武生青果と連携し朝取れしたものを直送するシステムを構築しました。出荷は16日から始まり11月下旬まで続きます。丹生地区全体の栽培面積は昨年より0.5㌶増え2.4㌶。昨年より1万7千玉多い4万8千玉の出荷を目指す。2020年春作の出荷は6万6千玉で2015年から試験的栽培を始め初めて10万玉を超える見込みです。販売先は直売所「丹生膳野菜」をはじめ県内近隣のスーパーで販売します。

 出席した朝倉伊知郎地区担当理事は「コロナ禍にあって外食中食で米の消費が落ち込んでいる。米の価格維持のために生産数量を抑えざるを得なく今以上に転作面積が増加すると思われる。園芸生産者は今以上に注目を集めることになるがおごること無く、直向に農業生産にあたって頂きたい。」と話しました。

出荷体制と規格、収穫時の注意点を説明する青山営農指導員

出荷体制と規格、収穫時の注意点を説明する青山営農指導員